今さら聞けないお茶のこと。知っているようで知らないお茶のことを分かりやすく解説!

無病息災を祈う「大福茶」

大福茶は、病気もせず健康であることを祈い飲む縁起の良いお茶です。

大福茶はどうして縁起が良い飲み物なの?

大福茶の由来は、平安時代中期に京の都で疫病が流行したとき、六波羅蜜寺の空也上人が梅干しを入れたお茶を病人にふるまったところ、疫病が鎮まったとされています。その後、村上天皇がこの徳にあやかるように、毎年お正月にこのお茶を飲むようになったことから「皇服茶」「王服茶」と呼ばれるようになったと言われています。
元々は天皇が飲む(服する)お茶なので「皇福茶」と呼ばれていました。しかし、縁起物として一般庶民にも飲まれるようになったことから、皇服茶が大福茶となったようです。

静岡茶園の「大福茶」の中には7種の縁起物がギュギュッと凝縮

当時の大福茶とは異なりますが、静岡茶園の大福茶には、金粉、黒豆、白豆、玄米、昆布、煎茶、抹荼の7種が入っています。
いずれも縁起の良いものばかりです。

金粉

黒豆

「金」は、価値や富の象徴。
富や繁栄、成功、安定といったポジティブな要素だけでなく、美しい、高貴なイメージ、更には、良いもの、希少なものを指したりもします。
「黒」は、日本の伝統的な縁起の良い色です。
邪気を払い厄を祓うと信じられており、新しい年を迎える際に清めの意味で黒いものを摂る習慣が広まりました。
「黒豆」は、健康や幸運の象徴・五穀豊穣の象徴。
栄養価も高く、アンチエイジング効果も期待できる黒豆は、豊かな収穫と繁栄を願うとも称されています。

白豆

玄米

「白」は、清純さと純潔さの象徴。
清潔感や神聖さを象徴し、新しい始まりや幸運をもたらすと信じられています。
「白豆」もまた、五穀豊穣の象徴としても捉えられることがあります。
「玄米」は、五穀豊穣の象徴・健康と長寿の象徴・新しい始まりと清めの象徴。
五穀豊穣を象徴する食材の一つで、豊かな収穫と繁栄を意味し、その象徴として玄米が縁起が良いとされています。
五穀豊穣の神聖なものとして、清めや祈りにも使われています。

昆布

煎茶

清浄さや豊かさの象徴・発展・繁栄の象徴・長寿の象徴。
昆布は、日本の伝統的な料理に広く使用され神聖視されることがあります。
神事や祭りなどで使われ、清浄さや豊かさを象徴する食材として重要視されています。
和食を支える食材の一つで、日本食文化が発展し、繁栄していることを象徴しています。
昆布は成長が遅く長寿であることから、長寿の象徴とも称されています。
また、語呂合わせで「昆布」の音が「根気」や「根性」と似ていることから、根気や根性をつける縁起物ともされています。
「煎茶」は、伝統的な日本の文化に深く根付いています。
茶室や茶碗、茶筅などの道具には、縁起を招く意味合いを込めたものが使われることがあります。
また、茶の湯の席での作法や振る舞いにも、縁起を重んじる要素が含まれています。

抹茶

抹茶もまた、煎茶と同様に日本の伝統的な茶の一種であり、茶道や茶の湯において重要な役割を果たしています。
抹茶を点てる際に使用される茶器や茶道具には、縁起招福を願ったものが選ばれることがあります。
また、抹茶の味や香りが、季節や行事に合わせて変えられることもあり、これも縁起の良い出来事や良い運命を願う縁起を意識したものだと考えられています。

縁起物に関しては所説もろもろありますが、昆布のように「縁起物と語呂合わせ」はテッパンですね。

 余談ではありますが…
子供の頃、母に「豆ったくなるように。」と正月に黒豆を強制的に食べさせられた記憶があります。

ちなみに、豆ったい(まめったい)」とは静岡の方言で、
「まめである。 働き者である。 仕事が細かく、小回りが利いている。」といった意味合いがあります。

 

金粉入大福茶

無病息災を祈う特別なお茶
(たとう入)

 

金粉入大福茶は年末から年始にかけての期間限定商品です!

一年の始まりである正月に、気持ちも新たに急須を使って丁寧にお茶を淹れてみてはいかがですか?

一年の計は元旦にあり!
大福茶を飲みながら、今年行きたい旅行の計画を立てるも良し。
大福茶を飲みながら、新年の抱負を語らうも良し。

そんな素敵な時間に、丁寧な暮らしのスタートに、静岡茶園の静岡茶と大福茶を是非ご利用ください。

 

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